ピーリングってどんな種類があるの?肌悩みに合わせた選び方を徹底解説

肌のくすみや毛穴の黒ずみ、ニキビ跡などに悩んでいる方におすすめなのがピーリング施術です。ピーリングとは、酸などの作用により古い角質を除去し、肌のターンオーバー(新陳代謝)を促進する施術のこと。肌の表面を整え、明るさやハリ感を引き出す効果が期待できるため、幅広い年代や肌悩みに対応できる人気の美容医療施術です。

この記事では代表的なピーリングの種類を5つピックアップしてご紹介します。 それぞれの特徴やメリット・注意点を知って、自分に合ったピーリングを見つけてみてください!
ピーリングとは?
ピーリングは、薬剤(酸など)を使って肌表面の古い角質を除去し、新しい肌を表面に引き出す施術です。角質が厚く蓄積すると、毛穴詰まりや黒ずみ、くすみなどの原因になるほか、肌のごわつき感や化粧ノリの悪さなどにもつながります。ピーリングを行うことでターンオーバーの正常化が促され、透明感やハリを取り戻しやすくなるのが魅力です。
医療機関や美容クリニックで行われるケミカルピーリングは、薬剤の濃度や種類が専門的に調整されているため、高い効果が期待できます。ただし、強い薬剤を用いる施術は刺激も強くなりやすいので、自分の肌状態に合ったピーリングを選び、信頼できるクリニックで受けることが大切です。

ピーリングは肌の「リセット」と「再生」を同時に促す施術とも言えます。年齢やホルモンバランス、生活習慣で乱れがちな肌サイクルを外側から整えられるのがポイントです!
サリチル酸ピーリング
サリチル酸ピーリングは肌の表面にある古くなった角質を取り除き、肌の再生を促進させることによって様々な肌悩みを改善へと導く施術です。ニキビや肌荒れなどの肌悩みは肌のターンオーバーの周期が乱れていると起こりやすいとされています。通常このターンオーバーは約28日周期で行われますが、年齢などによって周期が乱れ、肌表面に古い角質が溜まってしまうことも少なくありません。
サリチル酸ピーリングは溜まってしまった肌の古い角質を取り除き、ターンオーバーを活性化させることでニキビや肌荒れに効果的が期待できると言われています。
サリチル酸ピーリングのメリット
- 毛穴や角栓、皮脂汚れなどが気になる脂性肌や混合肌におすすめ
- 肌表面だけでなく、毛穴の内側から汚れを取り除き、ニキビの改善をサポート
- 比較的ダウンタイムが少ない
サリチル酸ピーリングの注意点
- 施術後は肌が乾燥しやすいため、保湿ケアをしっかり行わないと肌トラブルを招くことがある
- 刺激を感じやすい肌質の方はカウンセリングで濃度を調整してもらうか、別のピーリングに切り替える場合もある

「ニキビケア」を重視したい方はサリチル酸ピーリングを検討する方が多いです。また、価格面でも比較的受けやすいのもポイントです!
マッサージピール
PRX-T33とも呼ばれ、TCA(トリクロロ酢酸)と過酸化水素を組み合わせた特殊なピーリング剤を真皮深層まで浸透させることで線維芽細胞を刺激し、コラーゲンの生成を促進する治療法です。TCAピーリングとは異なり、肌表面への刺激を緩和しつつ、真皮層へしっかり働きかけるのが特徴です。
肌にハリや弾力が出るだけでなく、メラニン生成抑制作用のあるコウジ酸によって肌のシミやくすみが改善され、美白効果も期待できます。
マッサージピールのメリット
- ほとんどダウンタイムがなく、施術直後からハリやツヤを感じられるケースが多い
- シミやくすみの改善にも有効で、トーンアップを実感しやすい
マッサージピールの注意点
- 施術中はピリピリ感や熱感を感じることがある
- 過酸化水素によって表皮へのダメージを抑えているものの、乾燥しやすいため保湿ケアが欠かせない

直後からツヤが出るので私も大好きな施術です。受けたあとは周りから「なんか白くなったね!?」とよく言われます。
ララピール
ララピールは、ピーリング作用だけでなく、保湿や肌再生をサポートする成分が豊富に含まれたピーリング剤です。低刺激設計で、赤みや皮むけが出にくい点を重視しているのが特徴で、敏感肌の方も受けやすい治療です。韓国でもとても人気のピーリングです。
スキンケア感覚に近いマイルドな施術を求める方にも人気が高く、施術後のひりつきや赤みを極力抑えつつ、くすみ改善や毛穴ケア、肌のトーンアップを目指したい方におすすめです。
ララピールのメリット
- 初めてピーリングに挑戦する方や敏感肌の方でもトライしやすい
- 保湿成分を配合しているため乾燥しにくく、しっとりとした仕上がりが期待できる
ララピールの注意点
- 大きなトラブルがある場合は即効性はやや低めで、複数回の施術が必要
- 肌状態やアレルギーの有無によっては、施術が難しいケースもあるためカウンセリングが重要

肌が弱くてピーリングが怖いという方にもチャレンジしやすく、施術後のヒリつきや刺激が少ないのが大きなポイントです。
ミラノリピール
イタリア生まれのミラノリピールは、TCAをメインにアミノ酸やビタミンなど、エイジングケア成分を豊富に配合した複合ピーリング剤です。表皮から真皮層までまんべんなくアプローチし、シワやたるみのケアから、色ムラや毛穴、ニキビ跡まで幅広いお悩みに対応できます。
ダウンタイムを抑えつつ、肌の深部に浸透してコラーゲン生成やエラスチンの働きをサポートしハリやツヤのある肌へと導きます。また、色素沈着の予防や肌再生など、エイジングケアを多角的に行えるのが魅力です。
ミラノリピールのメリット
- 施術後の赤みや皮むけが少ない
- 顔だけでなくデコルテや手の甲のツヤ出しや、ワキやひざの黒ずみの改善などのパーツケアができる
ミラノリピールの注意点
- 成分が多岐にわたるため、アレルギーが心配な方は事前にパッチテストを行う場合も
- 高濃度のTCAが含まれるため、紫外線対策と保湿を怠ると色素沈着リスクが高まる恐れあり

「エイジングケアをしたい」「とにかく肌全体の質感を上げたい」という方におすすめ。ワキやひざの黒ずみなどボディの気になる部分にも対応できる万能タイプです。
ピーリングを受ける際の注意点
ダウンタイムの有無や強さを理解する
ピーリングは角質を除去する性質上、一定期間の皮むけや赤みが起こる場合があります。強めのピーリングほど効果も出やすい反面、ダウンタイムが長くなることもあるので、自分の予定に合わせて施術時期を検討しましょう。
日常的なUVケア・保湿ケアが必須
ピーリング後の肌はバリア機能が一時的に低下しているため、紫外線の影響を受けやすくなります。日焼け止め、帽子、日傘などでの紫外線対策や化粧水・美容液・クリームなどでの保湿ケアを徹底しましょう。
信頼できる医療機関を選ぶ
ピーリングの種類や薬剤の濃度、施術回数などは医師や施術者の経験・知識が重要です。口コミや実績を参考にしつつ、丁寧にカウンセリングを行ってくれるクリニックを選ぶことが大切です。
適切な施術間隔を守る
「早く綺麗になりたい」と、短期間に何度もピーリングを受けるのは逆効果。肌が回復しきれず、炎症や過敏反応を起こすリスクがあります。医師に指示された適切な施術間隔を守りましょう。

ピーリング後に「新しい肌が出てきた!」と喜んで油断していると、紫外線によるダメージを受けやすくなり、逆にトラブルの原因に…。徹底したUV・保湿ケアが美肌維持の鍵です。
まとめ
ピーリングは、薬剤を用いた角質除去によって肌のターンオーバーを促し、さまざまな肌悩みにアプローチする人気の美容施術です。サリチル酸ピーリングなどのベーシックな手法から、マッサージピール・ララピール・ミラノリピールといった複合ピーリングまで、それぞれに特徴や得意分野が異なります。
「ニキビ跡や毛穴を集中ケアしたい」「敏感肌だけどくすみを何とかしたい」「エイジングケアもしっかり考えたい」など、目的や肌質に合わせてピーリング剤を選ぶことが大切です。

定期的なピーリングをすることで長期的な肌質改善を目指すことが可能です。「肌がくすんできた」「季節の変わり目で肌がゴワつく」という時こそ、ピーリング施術を始める絶好のタイミングです!